北海道 車中泊⭐稚内〜宗谷岬〜道の駅オホーツク紋別へ
朝7時前に道の駅なよろを出発し、早めに海岸線に出たいなということで天塩町のルートを設定、北海道旅行4日目始めます。
天塩町を抜けてサロベツ原野へのルートを設定し走り始めると…
天塩川から稚内へ伸びる長くまっすぐな海岸線にはオロロンラインと呼ばれる道路が海岸線と平行して走っているが民家などはほとんど見られず、自然性の高い砂浜海岸(稚咲内海岸)が保たれている。内陸側にはサロベツ原野【ラムサール登録湿地】が広がりとなっており、原生湿原から沿岸域へとつながる原生的環境が海岸域に広がっている。
〜環境省自然環境局〜
オロロンライン
天塩から稚内までのオホーツク海の海岸に沿って延々と続くほぼ直線の道路はここが日本であることを忘れさせてくれます。
道路標識もなくガードもない…
延々と続く道路の前にも後ろにも車がない….
そんな、凄い道路がありました。
目にするものはサロベツ原野とオトンルイ風力発電と利尻島のみ。
走っても走っても何もありません。
海岸の方に目を向ければ利尻富士が見えてきました。
ようやく目にしたのが稚内までの距離が表示された案内標識です。
更に走ること30分ほど….
利尻富士がよりハッキリ見えるようになりました。
しかし…..
ここは高速道路ではなく一般道ですが高速道路より流れがいいようです。
サロベツ原野
サロベツ原野は北海道 道北の豊富町と幌延町の海岸線沿いに広がる湿原のことらしい…
泥炭による長い堆積作用によって形成され、日本の泥炭地としては石狩平野や釧路平野に次ぐ広さだそうです。
サロベツ原野は上下に分けてあり、下サロベツ原野は利尻礼文サロベツ国立公園の特別保護地区に指定されているそうです。
サロベツ湿原
サロベツ特別保護区にあるサロベツ湿原 センターに到着です。
サロベツ原野の周遊コースは全周木造の通路ですので歩きやすいのですが原野に自生する植物が覆っているところもあり肌など引っ掻くこともありそうです。
また背丈のある植物で見通しが悪くて子供さんなど見失うことがあるかも…
注意が必要かもしれません。
サロベツ原生花園
サロベツ原野はサロベツ湿原とも呼ばれますが、またサロベツ原生花園とも言われます。でも残念ながら訪れた時は季節外れでした。
サロベツ原野でした。^^;
それでも周遊コースを巡っていると利尻富士を見ることも出来て雄大な北海道を感じることが出来ます。
周遊コースの最後には浚渫船が展示されていました。
サロベツ湿原センターの南側はかつては広大な泥炭採掘地だったそうで、サロベツ原野では1970年から2002年まで泥炭を採掘し工業製品の原料として利用されてきたそうです。
浚渫した泥炭から繊維質と水分を分離する遠心分離機だそうです。
サロベツ原野の泥炭が工業製品の原料だったとは驚きですね。
サロベツ原野:サロベツ湿原センター
ノシャップ岬
ノシャップとは、「岬のそば」「岬が突き出たところ」という意味のアイヌ語、「ノッ・シャム」が語源らしいですね。
北海道の地名はアイヌ語が語源というところが多いようです。
そしてノシャップ岬の漢字表記は「野寒布岬」だそうで、ちょっと苦しい…読めないですね。
やっぱり「ノシャップ岬」がいいですね。
ノシャップ岬は「宗谷サンセット道路」がら少し入ったところにありました。
時刻は11時26分を指していますが、まぁその辺りの時刻です。^^;
天気がとても良くオホーツクの海がキレイですね。
ノシャップ岬
北防波堤ドーム
稚内港ある北防波堤ドーム、修復保存工事のため支柱を含めて写せなかったのがやや残念。
北海道と樺太を結ぶ鉄道連絡船(稚泊連絡船)の桟橋など港湾施設の保護および、桟橋を利用する乗客の便宜のために作られたそうです。
稚泊連絡船の記念碑が往時を偲ばせます
これは当時の機関車の動輪だそうです。デッカイです。
稚内港北防波堤ドーム
白い道
それは宗谷岬手前の小高い丘にありました。
市の広報によると稚内の名産である“ホタテ”の貝殻を砕いて敷き詰めた道ということで3Kmぐらい続いていました。
2011年にはじめて敷き詰めたところSNSで話題になって多くの観光客が来るようになったそうです。
ただ….
…..そのため、みんなが白い道を楽しめるために、5つのお願いがあります。① 白い道は宗谷岬側のスタート地点から入ろう…
〜 稚内市役所 観光課 〜
ワカッテナイですよねぇ〜!
観光課が推奨するスタート地点から入ると白い道はずっと下り坂になります。
それはどんな感じなのか空を切り取ってみます。
青い空があってこそ白い道が引き立ちSNSでも話題となり観光振興にも役立つってことではないかな?
それに登りと下り…人はどちらを好むのでしょうか?
更に…
稚内を訪れる観光客は圧倒的に右回りのコースを選択しています。つまりどちらから来る車やバイクが多いかということですね。一方通行にすれば問題ないのですが市が推奨するスタート地点は現実にそぐわないと感じました。
また市が推奨するスタート地点を知ってる人、知らない人がいて問題をややこしくしているように感じました。
そもそもカーナビやgoogleが教えてくれる道案内を無視しろって今の時代無理があるように思えます。
宗谷岬
「日本最北端の地の碑」は、北緯45度31分22秒、宗谷岬の突端に位置し、まさに日本のてっぺんに建てられています。
〜 稚内市役所観光課 〜
しかし、これは微妙な表現かも?
日本が領有権を主張する範囲における最北端の地は択捉島にあるカモイワッカ岬が”まさに日本のてっぺん”なのだから。
毎日多くの観光客が訪れているのに「日本最北端の地」の碑が観光客の目に留まりますよね。
宗谷岬
猿払村道浜猿払エサヌカ線
猿払村道浜猿払エサヌカ線、ちょっと長い名称ですが通称エサヌカ線は浜猿払港からエサヌカ原生花園〜ベニヤ原生花園入口を結ぶオホーツク海に沿って走る直線道路です。
全長は途中のクランクを挟んで約16㎞あり、ただただ一直線に牧草の中を突き抜ける道路で電柱や看板など視界を遮るものがないため、存分に地平線とオホーツクの海を楽しめます。
一見何もない猿払村ですがホタテの水揚げが日本一だそうで一人あたりの課税額は東京千代田区に次いで多いそうですから日本一裕福な村ですね。
猿払村道浜猿払エサヌカ線
ベニヤ原生花園
エサヌカ線の終点(始点)にベニヤ原生花園がありました。
でもここも残念ながら季節外れということで”花園”ではありませんでした。
ベニア原生花園で見ることが出来る花の種類は….
ベニヤ原生花園 花の種類と開花時期
スズラン:6月上旬~9月下旬
ハマエンドウ:6月中旬~6月下旬
ヒオウギアヤメ:6月中旬~7月中旬
ハマナス:6月中旬~8月中旬
ハナショウブ:7月上旬~7月下旬
クガイソウ:7月中旬~8月中旬
タチギボウシ:7月中旬~8月中旬
エゾカワラナデシコ:7月下旬~8月下旬
ナガボノシロワレモコウ:7月中旬~8月下旬
9月はスズランが見れるようですがあったかな?
ベニヤ原生花園のそばには漁港があり簡単に海岸に出ることが出来ます。
ベニア原生花園は深夜が人気?
私達が訪れた午後3時頃は誰もいなかったのですが不思議な現象が目に留まりました。
Googleによれば午後6時から午前零時が人気らしい…?
さてはカップルの花園かな?
いえいえ、実はオホーツク沿岸では釣りをしている人を多く見かけます。
河川などで鮭を釣ったりするのは違法だけど海で釣るのは良いそうで、地元の人の話では一人10本の釣竿はフツ〜らしいです。
ちょっと見にくい画像ですが多くの釣り竿や日除けのパラソルが見えますね。
ということで夜は鮭を釣る絶好の時間帯でした。
道の駅オホーツク紋別
駐車場は左程混雑せずトイレは24時間利用可能でウオシュレットです。
でもゴミ箱は見当たりませんでした。
近くの道の駅かみゆうべつ温泉チューリップの湯には施設内にゴミ箱が設置されていたので入浴も出来るしこちらで車中泊したら良かったな。
北海道旅行 4日目の走行距離:452Km でした。